国内メーカーだけでなく、海外のバイクメーカーも相次いで投入してきた本格ビックスクーターのお話。
キムコ、プジョーモトシクル、ベスパ、台湾ヤマハなどなど・・・
しかもコンセプトが様々で、すごい進化を遂げてる感があります。
ここ最近ニュースになったおしゃれビクスクやマルチなビクスクについて、ちょっとまとめてみました。
では、まずキムコから!
2022年にXMAXやフォルツァの牙城を狙ったX-TOWN CT250が発売されましたが、またの機会に・・・
AROMA 150
Modem Classics!
特徴として、新設計ボディに加えて、軽量かつシート高の低さ。
イタリアで発売されているライク(LIKE)のデザインイメージをそのままに新たにデザインされたスクーターです。
フレームの情報は見つけられませんでしたが、ライクは、125ccと200ccクラスがあり、もしこのアローラが125ccクラスのフレームが採用されていれば、かなり取り回しよく軽快なスクーターになるでしょうか。
(200ccも一緒だったらスマソ)
項目 | スペック |
発売年月日 | 2023/02/01 |
エンジンタイプ | 空冷4ストローク 4バルブ単気筒 SOHC |
排気量 | 150cc |
最高出力 | 9.8kw / 8,500rpm |
最大トルク | 12Nm / 6,500rpm |
車両重量 | 128 kg |
全長 | 1,920 mm |
シート高 | 760 mm |
燃料タンク | 6.5L |
シート下スペース容量 | (シンプルなジェットヘル1つ分) |
メーカー希望小売価格 | ¥359,700(税込) |
生産地 | 中国 |
アローマという響きがもういいですね。
おしゃれスクーターがギリ高速にも乗れてこの価格帯で、乗りやすさ重視なのはとても評価できますね。
普段使いに良さそう。
XP400 GT – プジョーモトシクル
本記事の大本命!
ホンダのXADV以上の衝撃を受けた一台。
着実にスクーターの未来を切り開いたでしょうか。
あのプジョーから発売された一台で、軽二輪スクーターのイメージしかありませんでしたが、今回やってくれました。
クラス最高峰の装備を有すだけあって、かなり豪華です。
倒立フォークやデュアルディスクブレーキ、スポークホイールとブロックタイヤと足回りは、文句なし。
また、ナックルガードやコネクト機能付きフルカラーTFTメーターも期待値高め。
ただ気になるのが、パーキングブレーキとシートヒーターの有無ですかね。
ライバル車(勝手に)のC400は、付いているので。。
あとスクリーン調整も気になりますが、多分手動ですかね。
ちなみに値段がまったく可愛くない。。。
115万からなので、ETCや気になるオプション等付けて、乗り出し130万は超えてくるでしょうね。
ちなみに参考程度にTMAX560 TECH MAXは、車体だけで160万円。X-ADVは、132万円。。
BMWのC400GTは、112万円。。。
あれ、実はそんなに高くない?
項目 | スペック |
発売年月日 | 2022 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 |
排気量 | 399cc |
最高出力 | 26.5kw / 8,150rpm |
最大トルク | 38.1Nm / 5,400rpm |
車両重量 | 231 kg |
全長 | 2,190 mm |
シート高 | 815 mm |
燃料タンク | 13.5L |
シート下スペース容量 | 不明 |
メーカー希望小売価格 | ¥1155,000(税込) |
生産地 | 不明 |
電動スクーター「Zapp i300」
それでは変わり玉を。
イギリスのベンチャー企業が作ったモーターで走るスクーター。
なぜ今回注目したかと言うと、スペックがこれはアリかもってレベルだからです。
環境保護の先進国と言われるだけあって、二輪にもいよいよきたかって感じですね。
余談ですが、電動バイクというとXEAM(ジーム)というブランドを思い浮かべるかもしれませんが、こちらは中国企業だそうです。
ベンチャー企業ということで、そのバイクは白紙から描かれて形になったそうです。
しかも設計者やエンジニアたちは、日ごろバイクの愛好家たちで日常的に使えて魅力的なバイクを知っていて、デザインしたそうです。
そのコンポーネントは、スーパーバイクをZapp i300に落とし込んだとも。
聞けば聞くほど、気になってくる代物。
イタルジェットの電気版っすかね。
項目 | スペック |
発売年月日 | 2023下期 |
モータータイプ | 1.4kW 埋込磁石型同期モーター(空冷) |
定格出力 | 7.2kW |
最高出力 | 14kW(20hp) |
最高速度 | 96km/h(Electronically limited) |
車両重量 | 95 kg |
全長 | 1,935 mm |
シート高 | 750 mm |
免許区分 | 普通自動二輪(20kW未満) |
シート下スペース容量 | 別売りオプション |
メーカー希望小売価格 | シリーズタイプ別130~90万円 |
製造国 | タイ |
i300のネックは、航続距離でしょう。定格1.25kWhの48Vセルが2つ搭載されていますが、最大値57マイル(約91km)なので、都市間を跨いだツーリングはほぼ不可能ですかね。
ちなみに回生ブレーキがあり、10%~20%増加する可能性はあるとのこと。
ただバッテリーパック自体は、取外し可能なので、交換できる環境下ではかなり使い勝手はよさそうです。マンションユーザも家の中で充電できるならかなり手が出しやすい!
バッテリーパックは5kg未満。小柄な女性でも扱いやすいでしょう。
あと特筆するところでは、ブレンボ製片側ディスクブレーキ(4podキャリパー)とスペックはもちろんデザインに凝ってます。
またA3カテゴリーのライセンスでは、最高速度?が90kmに限定されているようですが、A2ライセンスの認証トークンをZappに使用すると制限解除できるそうです。すげー
セキュリティ対策も万全で、盗難にあってもイグニッション関連を無効化し、GPS追跡サービスとかでライダーは取り戻すチャンスがあるとか。
ちなみに一人乗りみたいです。
ネットで探した感じでは、これは日本では売られてないみたいですね。
ベスパGTV 300
お次はこちら。
ベスパがSUVチックに作るとこうなるんでしょうね、、
と思わせる一台。
モダンとスポーティーさをマッチングさせたモデル。
ベスパ正当進化に加え、今流行りの走りを強化したことで、ツーリング性能が大幅にアップしたという。
一番の特徴は、エンジンでしょう。
その出力は、ベスパ史上最強の出力を誇るとのこと。
また気になるのが、最新装備もいくつかパッケージされていること。
キーレス対応にデジタルメーター、しかもスマホと連動って。。。
(日本市場モデルは、不明)
項目 | スペック |
発売年月日 | 2023 |
エンジンタイプ | HPE 4ストローク水冷単気筒 SOHC 4バルブ |
排気量 | 278cc |
最高出力 | 23.8HP(17.5 kW) /8,250rpm |
最大トルク | 26Nm/5,250rpm |
車両重量 | 163 kg |
全長 | 1,980 mm |
シート高 | 790 mm |
燃料タンク | 8.5L |
シート下スペース容量 | 半ヘル一つ分ぐらい |
メーカー希望小売価格 | ¥913,000(税込) |
生産地 | ベトナム |
見た目のデザインがピカイチ。これでどのくらいの走りをしてくれるかは未知数ですが、レビューを見る限り、期待はできそうです。
ちなみにヤマハXMAXとは、馬力こそ変わらないが車重が10kg以上軽く、30ccほどでかいエンジンなので、XMAXのモアパワーあたりを応えてくれそうです。
海や市街地が似合いそう。
欠点は、値段とシート下収納ですかね。
乗り出しで100万は超えてきそうなので、、
国内メーカーの250ccはもちろん、スズキバーグマン400(車体で約85万)やBMWのC400X(車体約113万円)も圏内に入ってくるので、実を取るか、悩ましいところ。
シート下収納もいくつかYoutubeでみましたが、フルフェイスは入らないみたいです。
長さはあるものの、深さがなさそうでした。
うーん、、ただこのレベルのビッグスクーターには一度は乗ってみたい!
以上、軽二輪、中型クラスのビッグスクーターを取り上げてみました。
どれも個性的、日本の道路事情にもマッチするような個体でしたね。
一番気になるのが、XP400GTですが、今年発売される新型XMAXも見逃せません。